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水光注射は美肌効果をもたらす注入施術です。しかしデメリットやリスクもあり、人によっては「やってみて損をした」「後悔している」などと感じることもあります。
どのような美容医療施術でも、必ず何かしらのデメリットがあります。全面的にメリットしかない施術などはありません。大切なことは、リスクを踏まえつつ納得の上で施術を受けることです。
本記事では水光注射に対し、後悔したという事例について説明します。施術を検討している人は参考にして、リスク確認の助けにしてください。
水光注射とは、美肌効果の高い薬液を顔全体に注入することで審美性を高める施術です。水光とは薬品の名前ではなく、発祥の地韓国で名付けられた名称です。皮膚の真皮層に注入することで潤い(みずみずしさ)や透明感(光)のある肌になれるため、水光注射と呼ばれます。
注射といっても通常の注射とは違ってハンコ注射に近いものであり、一般的には2㎝ほどの正方形に極細の針が5~9本ついた機械を用いて施術を行います。
水光注射は、以下のようなメリットがあります。
ただし、上記すべての効果が一度に得られるわけではありません。水光注射とひとくちに言いますが、実際は注入する薬剤にいくつかのバリエーションがあり、一人ひとりのお肌のお悩みに合わせて選択します。
水光注射の施術フローは以下の通りです。
上記のフローは水光注射特有のものではなく、他の施術、他のクリニックにおいても一般的には同様です。
まず、施術に入る前にカウンセリングを行います。一人ひとり悩みや疑問は異なるため、じっくり話を聞き、仕上がりの希望から施術方法を決定します。来院した際の状態によっては、水光注射ではなく他の施術の方が適している可能性もあります。
また、水光注射の場合は注入する薬剤に種類があるため、どれを使用するのかもカウンセリングで決定します。
カウンセリングが終わると、いよいよ施術に入ります。当クリニックでは、施術前に麻酔クリームを塗布します。そのため、施術中はほとんど痛みなく過ごしていただけます。水光注射は、韓国と異なり日本ではそれほど深く刺さないため、強い痛みは感じません。そのため麻酔は不要と感じる方もいますが、痛みの感じ方には個人差があるので、当クリニックでは全員に麻酔を行っています。
水光注射は顔全体に細かく薬液を注入していきますが、手作業ではなく機械による施術のため、ムラなく均一に薬剤を注入できます。
水光注射はダウンタイムがほとんどありません。施術後に傷が痛むということもなく、小さな針の傷も3日程で消失します。人によっては内出血が出る場合もありますが、10日を経過する頃には消えています。施術後に痛むことはないため、痛み止めなどの処方も特にありません。
ただし、メイクは翌日からになります。また、マッサージやサウナなどもしばらく避けてください。
残念ながら、水光注射を行って後悔したケースもあります。しかし、すべてのリスクを0にすることはできませんが、予防したりデメリットを軽減することはできます。また、すべての人にトラブルが起こるわけではありません。
トラブルが起こったとしても、原因と対策がわかっていれば落ち着いて対処できます。いざというとき慌てないためにも、失敗したケースを知っておきましょう。
水光注射は、まれにアレルギーを引き起こす場合があります。原因は主に2つに分かれ、注射針の金属に反応する金属アレルギーか、薬剤に反応する薬剤アレルギーかのどちらかです。
不安な場合はカウンセリングで申告し、前もって検査などを受けましょう。また、施術後に強い赤みや腫れ、かゆみなどアレルギーと思われる症状が出た場合は、すぐに病院を受診してください。
想定していたよりも痛い施術だった、という後悔を抱かれる人もいます。水光注射で使用する針は極細の針ではありますが、あくまで針であるため痛みがまったくないわけではありません。しかし反面、誰もが耐えられないほどの痛みでもありません。
そのため施術の際は、クリニックの方針や自らの希望によって、麻酔なしで施術するケースも見受けられます。その際麻酔なしの施術を選んだ方が、「思っていたよりも痛かった」と後悔する傾向があります。
確かに麻酔なしで耐えられる人もいますが、我慢できなかったからといって恥ずかしいようなことではありません。痛みに自信がない場合は、クリニックに問い合わせて麻酔の有無を確かめましょう。
水光注射は、一回の施術で効果が永久に持続するものではありません。時間が経つと効果は段々消えていってしまうため、肌質が良くなったあともその状態をキープするためには、継続的な施術が必要です。
人によっては「想定よりも持続期間が短かった」「永続性があるものと思っていた」と感じ、知っていれば他の施術も検討したと後悔するケースがあるようです。
定期的に通うために、立地面やサービス面的にも通いやすいクリニックを選ぶのが良いでしょう。
施術後の顔を見て、仕上がりが良くないと感じ、後悔するケースも見受けられます。原因は大まかに二つあり、一つはクリニック側のスキルが低く、薬剤がムラなく打てなかった場合。そしてもう一つは、希望した効能を得られなかった場合です。
薬剤を均一に注入できなかった場合、一時的ではありますが顔に凹凸ができたような見た目になってしまう場合があります。そのため、クリニックの実績や技術力を前もって確かめておくことが重要となります。
また、希望した効能を得られなかった場合は、カウンセリングが不十分であった可能性があげられます。仕上がりイメージをお互い共有できていない場合に起こりうる失敗であるため、施術前のカウンセリングは密にしておきましょう。
水光注射は韓国が発祥です。韓国は現在美容整形大国であり、美容整形の一般への浸透率は日本よりもはるかに高いです。
そのため日本人も、韓国で美容整形をする人が増えています。しかし日本と韓国では、同じ施術であっても施術方法が多少異なるケースがあり、それが元で後悔に繋がったと感じる人もいます。
韓国では、水光注射を手打ちで行っているクリニックが少なくありません。そのため、製剤の広がりにムラが生じ、一時的に顔に凹凸ができたような仕上がりになる場合があります。
そもそも水光注射は、元々手で打つナパージュ法と呼ばれる施術法から始まりました。その後、ムラがでないように機械式へと移っていったため、時系列の前後関係としては手打ち式が先に確立されたことになります。そのため韓国では、ナパージュ法の浸透率が日本よりも高いのです。
そうと知らず水光注射=機械で打つと思い込み、確認せずに施術を受け、手打ち式ならではの失敗に陥ってしまうというケースが起こります。
韓国での水光注射は、日本よりも針が深く刺さります。そのため施術直後の肌へのダメージも、日本での施術と比較して大きくなります。
韓国における水光注射は、日本と比べて効果の高さを優先する傾向にあります。ダウンタイムが長引いても、皮膚の奥深くに薬剤を浸透させ、効力を高めるべきという考えが強いのです。そのため、施術の直後は針の穴が目立ち、人によっては血だらけに見えてしまう場合もあります。また、深く刺すため痛みも日本での施術に比べて強めです。
日本で水光注射の知識を得た上で、韓国での施術にそれを当てはめイメージしていた人は、「こんなに痛いなんて」「ダウンタイムは短いと聞いていたのに」とギャップに驚き、後悔するケースがあります。
現在の日本における水光注射は、施術法や副作用についての改良が進んでいます。機械で行うクリニックが多く、針の太さもより細くなり、以前よりもさらにダウンタイム期間が短くなっています。
それでも不安な場合は、カウンセリングでしっかり相談して不安を解消してから施術に挑んでください。
水光注射における後悔は、正しい知識を元に予防策や対策を立てておけば、高い確率で回避できます。しかしそのためには、施術を受ける前に、カウンセラーや医師に希望内容や不安を伝え、納得した上で施術を受ける必要があります。信頼がおけ、かつ話をしやすいクリニックを選んでください。
初期研修終了後、NTT関東病院麻酔科、TIクリニック(美容皮膚科)等を経て、2018年にCHRISTINA CLINIC銀座の院長に就任。2016度よりアラガン施注資格認定医。
CHRISTINA CLINIC銀座は特に「小顔」「痩身」「美肌」に力を注いでおり、「切らずに」「すぐに効果が期待できる」施術をメインに提供しております。2020年3月には、「JeisysAward2019」にて、医療ハイフ年間施術数日本一のクリニックとして表彰されました。