人中短縮に興味はありつつも、痛そうというイメージを持ち施術に踏み切れない人は多いでしょう。人によって痛みの度合いは異なりますが、施術法によっては痛みが比較的強く、ダウンタイムが長いのも事実です。
本記事では
人中短縮の施術中の痛みについてや、ダウンタイムの違いを施術法によっても区別しながら解説します。自分が希望または予定している施術方法がどれなのかを踏まえて参考にし、今後の役に立ててください。
人中短縮(リップリフト)とは?
人中短縮とは、鼻の真下から上唇までの間を短縮する施術のことです。該当部分には人中という名称が付けられているため、人中短縮と呼ばれます。
人中が長いと、顔が平坦な印象を与えます。どことなく老けて間延びしたイメージの顔になり、元気が無いように見えることも少なくありません。
人中を短縮することで顔にメリハリがつき、口元もふっくらと強調されて若々しい印象になります。
人中短縮の施術方法
人中短縮とひとくちに言いますが、下記に示す通り施術方法はさまざまです。
人中短縮ボトックス
切開を伴う施術
糸を使った引き上げ施術
人中短縮メイク
それぞれの施術方法に長所と短所があるため、一概にどの方法が無条件に良いなどということは言えません。
ひとりひとりの状況を踏まえた上で、施術方法を決定する必要があります。
そのため、クリニックでカウンセリングを行う際には、自分の希望や悩み、生活スタイルなどをよく相談しましょう。疑問や不安を残したまま施術を受けることは、トラブルの引き金になります。
人中短縮ボトックス
人中短縮ボトックスは、ボトックス注射を用いた人中短縮施術です。当クリニックで取り扱うメニューでもあります。
ボトックスとは、筋肉の働きを弱める作用を持った薬剤です。ボトックスを人中の部分に注射すると
上唇を下に引っ張る力が弱まるため、上唇が上を向くのです。物理的に人中を短くするのではなく、伸びている皮膚を縮めて短くするイメージです。
切開を伴う施術
切開を伴う施術は、人中部分を切除し物理的に人中を短縮する施術です。切除部分は傷跡が目立たないよう、鼻の真下であるケースが一般的です。切開は数mmですが、自然に治るほど軽い傷でもないため、切開の後は縫合を行います。
人中を直接短縮できるため、人中短縮効果は高いです。しかし一方で、痛みや赤み、腫れなどのダウンタイムが長いです。
糸を使った引き上げ施術
糸を使用した引き上げ施術とは、医療用の糸を皮膚の下に埋め込み、その引張力で人中の伸びを縮める施術です。傷跡はそれほど目立たず、ダウンタイムも切開と比較すると短く済みます。
ただし糸を使った施術は、人中短縮よりも顔全体のたるみに効果を発揮します。人中短縮のためだけに行われるケースは比較的少なめであり、主流とは言えないため本記事では詳細を割愛します。
【参考】人中短縮メイク
人中短縮メイクとは、実際に人中を短縮するわけではなく、人中が短くなったように見えるメイク方法のことです。セルフでできるコツのようなものであり、クリニックで行うわけではありません。
メイクであるためコストがかからず、好きなタイミングで自分で行える所がメリットです。反面仕上がりは自分のスキルに左右され、メイクを落とすと元に戻ってしまいます。
人中短縮におけるダウンタイムの痛み
切開による人中短縮は、施術最中よりも施術後の方が痛いと言われています。
反面
ボトックスについては、痛みを感じる瞬間は施術中のみです。
人中短縮ボトックスのダウンタイム
人中短縮ボトックスのダウンタイム中は、痛みがほぼないと言えます。ボトックスは注射であり、打ち終わると痛みは消えるためです。そのため、
ダウンタイムが軽い施術としても知られています。
痛み
人中短縮ボトックスの痛みの程度としては、通常の注射と同様のレベルです。後になってからずきずきと痛むようなことはありません。
また、一般的に麻酔を使用するほどの痛みはないとされていますが、当クリニックでは希望者に麻酔クリームを塗布しています。予約時にお申し付けください。
その他の症状
まれに、内出血が生じる場合があります。
これは針を刺す際、皮膚の中で血管に針が当たってしまうとそこから出血してしまうためです。表面から見える血管を避けても、皮膚の奥までは見えないため避けようがありません。
ただし内出血が生じた場合も、1週間〜10日ほどで消えます。また、全員に必ず内出血が起きるというわけでもありません。
ダウンタイム期間
人中短縮ボトックスのダウンタイムは、
長くても内出血が出た場合の10日間ほどです。内出血が出なかった場合、ダウンタイムはほぼありません。注射針を刺した痕も即日に治るため、元の生活にすぐに戻れます。
ただし、ボトックスの効果が出始めるのは5〜10日間ほど経ってからです。
ボトックスの場合は、ダウンタイムが終わることと効果が発現し始めることは関係がありません。内出血が生じた場合もそのさなかに効果を実感できます。
切開を伴う人中短縮のダウンタイム
切開を伴う人中短縮は、ダウンタイムが比較的長く、さまざまな症状が表れます。その分効果は高いですが、リスクも高いため施術に踏み切れない人も少なくありません。
痛み
切開を伴う人中短縮は、施術中は痛みを感じません。なぜなら切開時は必ず局所麻酔が行われるためです。しかし
数時間経って麻酔が切れると、切開・縫合された傷口が痛みます。一般的にクリニックでは痛み止めが処方されるため、痛みが強い間は薬を服用し、痛みが消えるのを待つことになります。
その他の症状
切開を伴う施術は、傷口の痛みだけでなく他にもさまざまな症状が出現します。
内出血や傷の腫れなど、しばらく副作用が続きます。
いつか治るとはわかっていても、実際に上記のような症状が出ていると、人になかなか顔を見せられないと感じても無理はありません。そういったデメリットが嫌で、切開を行わない人もいます。
ダウンタイム期間
切開を伴う人中短縮の場合、
ダウンタイムはおよそ1〜3ケ月ほどです。
その間痛みがずっと続くわけではなく、しばらくしたら痛みは気にならなくなるでしょう。ただし、赤みや傷の状態が元に戻るまでは、多くの時間を必要とします。
人中短縮に限りませんが、切開を伴う施術は総じてダウンタイムが長引きます。自分で納得した上で施術を受けるようにしてください。
人中短縮ボトックスの注意点
人中短縮ボトックスは
痛みが少ない施術ですが同時に、定期的に行うことが前提の施術でもあります。
定期的な追加が必要
人中短縮ボトックスは、効果に永続性がありません。
施術後3ヶ月を過ぎた頃から、効果は薄れ始めやがて消えてしまいます。そのため、人中が短い状態をキープするためには、定期的な追加施術が必要です。
効果はやや小さめ
人中短縮ボトックスは、切開などに比較して効果がやや小さいです。下唇を下に引っ張る筋肉の働きを弱めて上唇を上に向かせることで人中短縮するため、効果の実感には個人差があるからです。逆に言えば、
マイルドな仕上がりにしたい人にボトックス治療は向いています。
まとめ
人中短縮におけるダウンタイム中の痛みは、施術法によって異なります。痛みに不安がある場合は遠慮せずにクリニックに相談し、痛みを緩和する方法や、痛みの軽い施術を検討してもらってください。
もしも「クリニックに対して自分の意見が言えそうにない」と感じた場合は、ぜひ当クリニックをご利用ください。丁寧かつ話しやすいカウンセリングを常に心がけています。