COLUMN
「ボトックスを打ったら腫れてしまった」「ボトックスで腫れたら、冷やしてもいいの?」と不安になっている方もいるでしょう。ボトックス注射は美容医療の中でも知名度が高く、人気施術の一つです。
しかし、ボトックス注射には腫れや赤みなどのダウンタイムがあるため、冷やして対処して良いのか、どうすればよいのか疑問に思っている方も多いと思います。
今回は、ボトックス注射でできた腫れを冷やしても良いのかについてまとめていきます。腫れた際のNG行動もまとめているので、参考にしてください。
ボトックスとはボツリヌス菌から抽出したタンパク質を含んだ薬剤のことです。菌と言えば体に悪いイメージを持ってしまいがちですが、ボトックスは菌から抽出したタンパク質を使用するため安全性が確立されています。
ボトックスには筋肉の収縮力を弱める作用があるため、エラ張りを改善したり、表情によってできたシワをのばしたりなどの効果が期待できます。
ボトックス注射は高い効果を期待できるのですが、ダウンタイムや副作用のリスクがあります。その中でも生じやすいのが「腫れ」です。
なぜ、ボトックス注射をすることで患部が腫れてしまうのか、その原因を見ていきましょう。
針を刺すことで患部が腫れることがありますが、これはボトックス注射に限った話ではありません。他にも針を刺す美容医療やインフルエンザの予防接種、採血などでも起こりえるものです。
針を刺して毛細血管が傷ついたことが原因で、患部が腫れてしまうのです。通常は3日程度で腫れがおさまっていくことがほとんどなので安心してください。
ボトックス注射の成分は体内にもともとあるものではありません。体にとっては「異物」が注入されるので、免疫機能が働いて抗体が作られます。
抗体が作られる過程の中で、腫れの症状が出る場合があるのです。
しかし、純度の高い薬剤を使ったりなどして、余計な抗体が作られないようにボトックス注射は工夫されています。そのため、抗体が作られることで腫れの症状が現れることは少ないでしょう。
しかし、短期間に繰り返しボトックス注射をすると、抗体が作られやすくなるので注意が必要です。注射の頻度は病院で指導された期間を守るようにしましょう。
ボトックス注射の薬剤の中には水分も含まれています。水分が肌の内側に入ることで、注射直後に腫れたように見えることがあるのです。
しかし、注入された水分は徐々に吸収されていくので、数日程度で気にならなくなるでしょう。
ボトックスには筋肉の働きを緩める作用があります。筋肉の動きが弱まることで、これまでこわばっていた筋肉が緩まり、腫れたように見えることがあります。
こちらも3つ目と同じように、実際に患部が腫れているわけではありません。「腫れたように見えるだけ」なので、安心してください。
「ボトックス注射で腫れた場合は、冷やしてもいいの?」と悩む方もいるでしょう。ボトックス注射で腫れの症状が現れた場合は、正しく対処することですぐにおさまっていきます。
ボトックス注射後に腫れの症状が出た場合は、冷やしてください。
濡れタオルや保冷剤などを使って、やさしく患部を冷やしてあげてください。患部を冷やすことで徐々に腫れの症状は治まっていくでしょう。
ただし、冷やしすぎるのはNGです。冷やしすぎると肌に負担がかかって、いらぬトラブルを引き起こす可能性があります。様子を見ながら冷やすことがポイントです。
腫れた場合に冷やしていいのか、温めていいのか迷う方もいるでしょう。しかし、ボトックス注射後の腫れの場合は温めるのはNGです。
注射した当日はシャワーのみにしたり、飲酒や激しい運動を控えたりなど、体を温めることはできるだけ避けてください。体を温めると血行が良くなって、患部の腫れが増す可能性が高くなります。
エステやマッサージなども血行が良くなるので、腫れを長引かせないためにも一週間は避けましょう。
患部を冷やしてもなかなか症状が引かない場合は、自分で判断せずに施術を受けたクリニックに相談してください。
中には注射してからある程度の時間が経った後、経過観察のために再度通院するよう予約日を決めているところもあります。通院時に腫れの症状が引かないことを相談してみると良いでしょう。
注射を受けたクリニックが遠方にある場合は、近くにある病院でも対応してもらえる場合があります。本来ならば注射を受けたクリニックで診てもらう方が良いのですが、遠方で足を運べない場合は近くのクリニックで診てもらいましょう。
「注射を受けたクリニックが近くにないから」という理由で症状を放置すると、悪化する可能性もあります。
万が一何かあったときでもすぐに診てもらえるように、クリニックを選ぶ際はアクセスの良さも確かめることが大切です。
ボトックス注射を打った後に患部が腫れた場合は、保冷剤や氷などでやさしく冷やしてあげることが大切です。患部や体を温めたりすると逆に症状が悪化する可能性があるので、注射後3日程度は温める行動は控えてください。
エステやマッサージも1週間程度は避けた方が良いでしょう。もし、腫れの症状が引かない場合は注射を受けたクリニックで診てもらうことが大切です。「大丈夫だろう」と自分で判断せず、不安になったらすぐに相談しましょう。
初期研修終了後、NTT関東病院麻酔科、TIクリニック(美容皮膚科)等を経て、2018年にCHRISTINA CLINIC銀座の院長に就任。2016度よりアラガン施注資格認定医。
CHRISTINA CLINIC銀座は特に「小顔」「痩身」「美肌」に力を注いでおり、「切らずに」「すぐに効果が期待できる」施術をメインに提供しております。2020年3月には、「JeisysAward2019」にて、医療ハイフ年間施術数日本一のクリニックとして表彰されました。