CO2レーザーとは?特徴や炭酸ガスレーザーとの違い・効果、メリット・デメリットを解説

COLUMN

CO2レーザーとは、シミやホクロ、イボなどの肌トラブルに幅広く対応できる美容医療の1つです。魅力的な治療法ですが、「実際の効果は?」「痛みや跡は残らないの?」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、CO2レーザーとは何かを詳しく解説します。また、仕組みや期待できる効果、リスクや施術後の注意点も併せて紹介します。

この記事を読めば、CO2レーザーの基本から応用までを理解できるので、美容施術に不安を感じている方は、ぜひ参考にしてみてください。


CO2レーザーとは?

CO2レーザーは、炭酸ガス(CO2)を媒質とする気体レーザーで、波長10,600nmの赤外線を発生させます。このレーザーは水分に対する高い吸収率を持ち、皮膚組織内の水分と反応して熱エネルギーを発生させ、メラニン色素を破壊します。

そのため、ホクロやイボ、シミなどの除去に効果的で、美容医療の分野で広く使用されているのも特徴です。

CO2レーザーの仕組み・原理

CO2レーザーは、炭酸ガスを媒質とするレーザーで、波長10,600nmの赤外線を放射します。この赤外線は人体の組織中に含まれる水分に極めて吸収されやすい特性を持っており、照射された瞬間に水分を蒸発させて対象の組織を瞬時に蒸散させます。

この「蒸散作用」によって、メスなどの物理的な切開器具を使わずに、組織の除去や切開が可能となるのが大きな特徴です。また、熱エネルギーにより周囲の毛細血管が凝固され、出血が最小限に抑えられるため、安全性の高い治療が可能となります。

CO2レーザーの特徴

CO2レーザーの特徴は、以下のとおりです。

  • 高い精度
  • 止血効果
  • 短い治療時間
  • 早い治癒

CO2レーザーは、他の治療機器と比較して非常に精密な照射が可能であり、不要な組織のみを的確に除去できます。この「高い精度」により、周囲の健康な皮膚を傷つけることなく、安全に施術が可能です。

また、レーザーが組織内の水分を熱に変える際に生じる高温により、血管が瞬時に凝固する「止血効果」があるのも大きな特徴の1つです。これにより施術中の出血がほとんどなく、視野がクリアな状態で処置を進められるため、医師にとっても操作性が高くなります。

さらに、治療時間が短いのも魅力の1つです。施術全体の所要時間が短く、忙しい方でも受けやすいといったメリットがあります。さらに、術後のダウンタイムも比較的短く済みます。

そして「早い治癒」も見逃せません。CO2レーザーは皮膚の表層に対してのみ作用するため、深部へのダメージが少なく、肌の再生がスムーズに進みます。その結果、回復が早く、日常生活への影響を抑えることが可能です。

これらの特徴から、美容医療におけるシミ・ホクロ・イボの除去に多く利用されています。

CO2レーザーは医療分野で手術にも用いられている

CO2レーザーは、美容医療に留まらず、医療現場でも広く用いられている先進的な技術です。皮膚科だけでなく、耳鼻咽喉科・眼科・婦人科など、多くの診療科において、精密な切開や病変部の除去に活用されています。

特に、腫瘍の切除やポリープの摘出など、細かく制御された処置が求められるケースでは、CO2レーザーの精度と止血効果が大きな利点となります。

従来のメスによる切開に比べて術中の出血が少なく、手術時間の短縮や術後の感染リスクの軽減、傷跡の最小化といった点も大きなメリットです。また、非接触での処置が可能なため、感染症対策の観点からも高く評価されています。

炭酸ガスレーザーとCO2レーザーの違い

結論から言えば、「炭酸ガスレーザー」と「CO2レーザー」は本質的に同じものであり、両者の技術的な違いはありません。

CO2とは「二酸化炭素(Carbon Dioxide)」の化学式であり、それを日本語で表記したのが「炭酸ガス」の名称です。つまり、炭酸ガスレーザーはCO2レーザーの和訳であり、使用される装置や技術も共通しています。

当院は、豊富な美容医療メニューと丁寧なカウンセリングで、一人ひとりの肌悩みに合わせたオーダーメイドの施術をご提案しています。銀座というアクセスしやすい立地で、最新の美容技術を通じて、患者様の持つ美しさを最大限に引き出します。

CO2レーザーに期待できる効果

CO2レーザーは、皮膚の水分に反応して熱エネルギーを発生させ、組織を蒸散させることで、以下のような肌トラブルの改善に効果を発揮します。

  • シミ取り
  • ホクロ除去

ここでは、CO2レーザーに期待できる効果を紹介します。

シミ取り

CO2レーザーは、脂漏性角化症や老人性色素斑といった、盛り上がりのあるシミや色素沈着に効果的です。レーザーはターゲットの色素に吸収され、組織を瞬時に蒸散させることで、皮膚表面の不要なメラニンを除去します。施術後はかさぶたができ、1〜2週間程度で自然に剥がれることで新しい肌が再生されます。

ホクロ除去

CO2レーザーは、盛り上がりのあるホクロや平坦なものどちらにも対応可能で、特に小さく色の濃いホクロの除去に優れています。照射によりホクロを構成するメラニン細胞や色素細胞を的確に蒸散させ、周囲の健康な皮膚に影響を与えることなく処理が可能です。

施術時間は5〜10分程度と短く、麻酔も局所的に使用されるため、痛みを最小限に抑えられます。ダウンタイムは1〜3カ月程度で、傷跡が目立ちにくく自然な仕上がりが期待できます。

CO2レーザーのメリット・デメリット

CO2レーザーは、皮膚の水分に反応して熱エネルギーを発生させ、組織を蒸散させることで、さまざまな肌トラブルの改善に効果を発揮します。しかし、メリットだけでなく、デメリットやリスクが存在するのも事実です。

ここでは、CO2レーザーのメリットとデメリットをそれぞれ紹介します。

CO2レーザーのメリット

CO2レーザーのメリットは、以下のとおりです。

  • 高い精度
  • 止血効果
  • 短い治療時間
  • 早い治癒

CO2レーザーの最大の魅力は、その「高い精度」です。必要な組織のみをピンポイントで除去できるため、周囲の正常な皮膚に影響を与えることがほとんどありません。また、レーザーが生む熱により血管が瞬時に凝固されるため、施術中の出血が最小限に抑えられます。

施術は比較的短時間で終わることが多く、痛みも局所麻酔でコントロール可能なため、忙しい方でも受けやすいのが特徴です。

さらに、蒸散作用が皮膚表面に限られることで治癒が早く、日常生活への影響も少なく済むため、外科的治療と比べダウンタイムの短さもメリットといえるでしょう。

CO2レーザーのデメリット

CO2レーザーのデメリットは、以下のとおりです。

  • 色素沈着のリスク
  • 再発の可能性
  • ダウンタイムが必要

施術後は赤みやかさぶたが生じるため、大きさによって2週間〜3か月程度のダウンタイムが必要になります。紫外線を多く浴びている肌では、「炎症後色素沈着」が起こる可能性が高く、術後のスキンケアやUVケアが非常に重要です。

加えて、ホクロやイボなどの一部は深部まで根を張っている場合があり、完全に除去できなかった場合は再発する可能性もあります。また、照射の強さや範囲によっては瘢痕が残るリスクも否定できません。施術を受ける際はこれらのデメリットを踏まえ、医師と十分に相談するのがよいでしょう。

CO2レーザーのリスクや副作用

CO2レーザーのリスクや副作用は、以下のとおりです。

  • 炎症後色素沈着
  • 瘢痕形成
  • 感染症のリスク
  • アレルギー反応

CO2レーザーは高い効果を持つ一方で、副作用やリスクを伴う可能性もあります。特に、注意が必要なのが「炎症後色素沈着」です。施術後の肌は敏感になっており、紫外線や摩擦の影響を受けやすく、色素沈着が起こることがありますが、適切なスキンケアやUV対策により徐々に改善されます。

また、照射が深すぎたり、自己ケアが不十分であった場合、「瘢痕形成」が起こることもあります。施術部位を清潔に保てなかった場合や免疫力が低下しているときには「感染症」のリスクもあります。抗生剤の使用などで予防や早期対処が可能ですが、術後の衛生管理が非常に重要です。

また、ごくまれに局所麻酔薬やレーザー照射による「アレルギー反応」が出ることもありますが、事前の問診やパッチテストでリスク回避が可能です。

CO2レーザーの施術の流れ

CO2レーザーは、以下の流れで施術が進みます。

  1. カウンセリング:医師が患者の肌の状態や希望を確認し、施術の適応を判断する
  2. 洗顔・メイク落とし:施術部位の清潔を保つため、メイクや汚れを落とす
  3. 麻酔・局所麻酔:クリームや注射を使用し、施術中の痛みを軽減する
  4. レーザー照射:対象部位にCO2レーザーを照射する
  5. アフターケア:照射部位に軟膏を塗布し、必要に応じて保護テープを貼る
  6. 術後の説明:医師から術後の注意点やケア方法などの説明を受ける

施術時間は部位や範囲によりますが、一般的には5〜10分程度です。術後は、紫外線対策や保湿などのアフターケアをしっかりすることが、良好な治療結果を得るために重要です。

当院は、豊富な美容医療メニューと丁寧なカウンセリングで、一人ひとりの肌悩みに合わせたオーダーメイドの施術をご提案しています。銀座というアクセスしやすい立地で、最新の美容技術を通じて、患者様の持つ美しさを最大限に引き出します。

CO2レーザーのダウンタイムの注意点

CO2レーザー施術後は、肌が一時的に敏感な状態になります。赤みや腫れ、かさぶたの形成などが見られることがありますが、これらは自然な治癒過程の一部です。しかし、適切なアフターケアを怠ると、色素沈着や瘢痕のリスクが高まる可能性があります。ここでは、ダウンタイム中の具体的な注意点を項目ごとにご紹介します。

患部を保護する

CO2レーザー施術後の皮膚は非常にデリケートな状態にあります。患部は軽い炎症や赤み、ヒリヒリ感が出ることもあるため、物理的刺激を避け、清潔かつ乾燥を防ぐ保護が必要です。

施術当日から数日間は、保護テープを使って摩擦や汚れから守ることが重要です。無理に患部を触ったり、メイクで隠そうとしたりするのは控えましょう。治癒のスピードや仕上がりの美しさを保つためにも、日常生活での保護意識が大切です。

紫外線対策をする

施術後の皮膚はバリア機能が一時的に低下しており、紫外線の影響を強く受けやすい状態になります。紫外線を浴びることで炎症後色素沈着が生じやすくなるため、日焼け止めの使用や帽子・マスクの着用は必須です。

特に、外出時は、SPF50+・PA++++など高機能なUVケア製品を選ぶと安心です。曇りの日や短時間の外出でも紫外線は降り注いでいるため、毎日のUV対策を怠らないことが、美しい仕上がりを保つポイントとなります。

保湿の徹底

レーザー施術後の肌は乾燥しやすく、水分の保持力が一時的に低下します。この状態を放置すると、かゆみや赤みが悪化する原因になり、色素沈着のリスクも高まります。そのため、刺激の少ない保湿剤を1日に数回丁寧に塗布することが大切です。

化粧水だけでなく、乳液やクリームなど油分を含んだ保湿でバリア機能をサポートすることで、再生を促せます。保湿は、ダウンタイムの短縮と仕上がりの美しさに直結するため、徹底することをおすすめします。

かさぶたは取れるまで触らない

CO2レーザー照射後、施術部位には自然にかさぶたが形成されます。かさぶたは皮膚が自己治癒する過程で必要なものであり、無理に剥がすと傷跡が残ったり、色素沈着を引き起こしたりする可能性があります。

見た目が気になっても、自然に剥がれ落ちるまで触らないことが鉄則です。洗顔やスキンケア時も極力やさしくし、摩擦を避けましょう。

医師の指示に従う

CO2レーザー施術後は、担当医から術後のケアについて説明があるでしょう。処方された薬の使用方法や期間、スキンケアやメイクの制限など、肌の状態に合わせた細やかな対応が求められます。自己判断でケア方法を変えるのは避けましょう。

疑問や不安がある場合は、必ず医師に相談することが重要です。術後のケアで治癒のスピードが早まり、トラブルのリスクも最小限に抑えられます。

CO2レーザーのダウンタイムをより詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

炭酸ガスレーザーのダウンタイムはどのくらい?経過や過ごし方、注意点を解説

CO2レーザーに関するよくある質問

CO2レーザー治療を検討する際、多くの方が疑問や不安を感じることも多いでしょう。ここでは、CO2レーザーに関するよくある質問を紹介します。

CO2レーザーの保険適用の料金はいくらですか?

CO2レーザー治療は、美容目的での場合には保険適用外となり、全額自己負担の「自由診療」として扱われます。料金は施術部位や範囲、クリニックの価格設定によって異なりますが、1箇所あたりおおよそ10,000円〜20,000円程度が相場です。

ただし、ほくろが衣服に引っかかる、出血するなどの理由で「医療的必要性」が認められた場合には保険が適用されることがあります。保険適用となった場合、自己負担は3割となり、一般的に20,000円〜30,000円前後で受けることが可能です。美容クリニックの場合、保険診療を行っていないことが多いので、事前に確認しましょう。

CO2レーザーの施術後に跡が消えないことはありますか?

CO2レーザー施術後には、赤みやかさぶたが一時的に生じますが、時間の経過とともに徐々に改善されていきます。ただし、体質や肌質・照射の深さ・アフターケアの方法によっては、色素沈着や瘢痕(きずあと)が残る場合もあります。

かさぶたを無理に剥がす、紫外線対策を怠る、保湿を十分に行わないといった不適切なケアが原因で、瘢痕が長く残るリスクが高まるため注意が必要です。施術後の肌はとても繊細な状態にあるため、医師の指示に従い、アフターケアをすることが重要です。

CO2レーザーの痛みはどのくらいありますか?

CO2レーザー施術の際の痛みは、「じりじりと熱い程度」と表現されることが多く、個人差はありますが、耐えられないような強い痛みではないことがほとんどです。大きさによって、施術前に局所麻酔の注射が施され、痛みを最小限に抑える工夫がなされます。

施術後はヒリヒリとした感覚が数日間残りますが、冷却や軟膏で和らげることが可能です。不安な方は、事前に医師へ相談して痛みへの対処法を確認しておきましょう。

まとめ

この記事では、CO2レーザーとはどのようなものか、施術の仕組みや効果、特徴、リスク、施術後の注意点などを解説しました。

CO2レーザーは、シミやホクロ、イボなどの肌トラブルに高い効果を発揮しますが、デメリットやリスク、副作用もあるため、施術前に正しく理解することが大切です。

この記事を参考に、自分に合った美容医療を見極め、後悔のない治療選びをしましょう。

記事監修医プロフィール

松島桃子

CHRISTINA CLINIC銀座(クリスティーナクリニック銀座)

URL:https://christina-clinic.com

院長 / 松島桃子

初期研修終了後、NTT関東病院麻酔科、TIクリニック(美容皮膚科)等を経て、2018年にCHRISTINA CLINIC銀座の院長に就任。2016度よりアラガン施注資格認定医。
CHRISTINA CLINIC銀座は特に「小顔」「痩身」「美肌」に力を注いでおり、「切らずに」「すぐに効果が期待できる」施術をメインに提供しております。2020年3月には、「JeisysAward2019」にて、医療ハイフ年間施術数日本一のクリニックとして表彰されました。

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