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炭酸ガスレーザーのダウンタイムは、施術部位が赤くなったり、かさぶたができたりと不安を感じる期間です。そんなダウンタイムについて、「いつまで続くの?」「どんなケアが必要?」と思う方は多いのではないでしょうか。赤みや痛みが心配で、施術をためらっている方もいるかもしれません。
そこでこの記事では、炭酸ガスレーザーのダウンタイム中の過ごし方や注意点を解説します。また、よくある質問や症状ごとの経過、ケア方法も併せて紹介します。
この記事を読めば、「ダウンタイム症状とその対応」を理解できるので、「安心して施術を受けたい」と考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
炭酸ガスレーザーは、主にほくろやイボの除去、シミの治療などに用いられる美容施術です。ダウンタイムは一般的に2週間〜3カ月程度とされていますが、その間にはさまざまな症状が現れます。以下に、代表的な症状を解説します。
炭酸ガスレーザーのダウンタイム中にみられる症状は、以下のとおりです
これらの症状は正常な治癒反応であり、多くは時間の経過とともに落ち着いていきます。しかし、不安な場合や異常を感じた際は、施術をしたクリニックに早めに相談しましょう。
炭酸ガスレーザー施術後の肌は、時間とともに回復していきます。ダウンタイムの症状や状態は日を追うごとに変化し、それぞれのタイミングで適切なケアが求められます。ここでは、治療当日から1ヶ月後までの一般的な経過を詳しく解説するので、参考にしてください。
炭酸ガスレーザー施術当日は、照射による熱ダメージで患部に赤みやヒリヒリとした痛みが生じます。患部には軟膏が塗布され、保護テープで覆う処置がされるため、見た目には少し目立つかもしれません。
洗顔やメイクは当日は控えるのが一般的で、患部を極力触らないことが重要です。また、飲酒や運動、長時間の入浴など、血行を促す行為は避けて安静に過ごす必要があります。肌が非常に敏感な状態にあるため、刺激を与えないよう注意し、冷却などで症状を和らげましょう。
施術翌日には、赤みや腫れは前日よりやや軽減されるものの、患部は依然としてデリケートな状態が続きます。皮膚にはかさぶたがうっすらと形成されはじめ、表面が乾燥したりつっぱったりする感覚が出てくることもあります。この時期は、肌のバリア機能が一時的に低下しているため、保湿と清潔の維持が非常に重要です。かゆみを感じることもありますが、掻かないように注意が必要です。
洗顔する際はぬるま湯で、刺激の少ない洗顔料を選ぶことが大切です。紫外線が色素沈着の原因となるため、外出時はマスクや帽子でしっかりガードしましょう。
治療後3日が経過すると、多くの人でかさぶたが明確に形成され、皮膚表面に乾いた茶色〜黒っぽい部分が見られるようになります。この時期は特にかゆみを感じやすく、患部を無意識に触ってしまいがちですが、かさぶたを無理にはがすと色素沈着や瘢痕の原因になります。
患部の皮膚は再生を始めており、保湿を続けながら自然な経過を見守ることが大切です。赤みが強く残っていることもありますが、ほとんどの場合は時間とともに軽快していきます。紫外線や摩擦、洗顔時の刺激には、引き続き細心の注意が必要です。
施術から1週間が経過すると、多くのケースでかさぶたが自然に剥がれ落ち、下には新しく再生された皮膚が確認できるようになります。新しい皮膚は非常に薄くデリケートなため、引き続き保湿や紫外線対策が欠かせません。赤みが残る方もいますが、これは正常な治癒過程であり、多くはさらに1〜2週間で徐々に薄くなっていきます。
新しい皮膚はトーンが違って見えることがありますが、ターンオーバーにより次第に馴染んでいきます。この段階でメイクが再開できますが、医師の指示を必ず確認するようにしましょう。
治療部位の大きさや深さにもよりますが、3週間から1ヶ月が経過すると、多くの方で赤みや炎症はほぼ落ち着き、外見上の違和感が少なくなります。ただし、この時期には色素沈着が見られることもあり、この場合は美白の外用ケアなどの追加治療を検討する必要性もあるでしょう。
新しい皮膚は紫外線に非常に敏感なため、UVカットは引き続き徹底する必要があります。日焼け止めを日常的に使い、外出時は物理的な遮光(帽子・日傘)も取り入れましょう。
当院は、豊富な美容医療メニューと丁寧なカウンセリングで、一人ひとりの肌悩みに合わせたオーダーメイドの施術をご提案しています。銀座というアクセスしやすい立地で、最新の美容技術を通じて、患者様の持つ美しさを最大限に引き出します。
炭酸ガスレーザーは、治療目的によってダウンタイムの経過が異なります。脂漏性角化症などのイボ除去は施術後、赤みが数日から1週間程度続きます。その後かさぶたが形成され、自然にはがれるまでの期間は約1〜2週間程です。
ほくろ除去後は、大きさにもよりますが赤みが1週間程度続いた後、かさぶたが形成されます。皮膚の再生には時間がかかるため、完全な回復までに2〜3ヶ月を要することがあります。
治療目的に応じた適切なケアをし、医師の指示に従うことが重要です。
炭酸ガスレーザー施術後の適切な過ごし方を知ることで、回復をスムーズにし、美しい仕上がりを目指せます。ここでは、炭酸ガスレーザーのダウンタイム中の過ごし方を紹介します。
炭酸ガスレーザー施術後の当日は、患部を濡らさないよう注意が必要です。基本的に当日の入浴は避け、短時間のシャワーで済ませるのが望ましいです。湯船への入浴は翌日から可能ですが、患部に強い水流が当たらないよう保護しましょう。
洗顔はゴシゴシと擦るのではなく、泡で包み込むようにして、清潔なタオルで軽く押さえるように水分を拭き取ります。熱による刺激も肌の炎症を悪化させる恐れがあるため、サウナや長風呂は2〜3日間控えましょう。肌が回復するまでは、刺激を最小限に抑えることが大切です。
ダウンタイム中は、運動や飲酒も控えるべき重要なポイントです。運動やアルコールは血行を促進し、炎症や腫れ、赤みを悪化させる可能性があります。
そのため、施術から2〜3日間は、激しい運動や炎天下への外出、アルコール摂取は避けましょう。肌の回復を優先し、無理のない範囲で生活を調整することが大切です。
施術後の肌は非常に敏感で、化粧品の成分に反応しやすくなっています。そのため、患部へのメイクは、かさぶたが完全に取れ、新しい皮膚が再生してからにしましょう。多くの場合、再開の目安は施術後7日〜10日ほどですが、肌の状態によってはそれ以上かかることもあります。
スキンケアは低刺激の保湿剤を選び、患部を避けてやさしく塗布します。アルコールや香料、ピーリング成分の入った製品は避けるのがベターです。また、洗顔料や化粧水もシンプルな成分構成のものを選び、肌に余計な刺激を与えないようにしましょう。
炭酸ガスレーザーの施術後は、肌が非常に敏感になっており、ちょっとした刺激や不注意が治癒の妨げになることもあります。正しいアフターケアと注意点を守ることで、きれいな仕上がりを目指せるでしょう。
ここでは、炭酸ガスレーザーのダウンタイム中の注意点を紹介します。
施術直後の患部は炎症を起こしている状態のため、摩擦や刺激が加わると色素沈着を起こしたり傷跡が残ったりするリスクが高まります。かさぶたができた際も、無理にはがさず自然に剥がれるのを待ちましょう。日常生活での些細な行動も見直し、徹底した刺激回避を心がけることが大切です。
紫外線は、ダウンタイム中の肌にとって大敵です。施術後の新しい皮膚は特に紫外線に弱く、わずかな日焼けでも色素沈着や赤みが長引く原因になります。外出時には、必ずSPF30以上の紫外線カット力の高い日焼け止めを使用し、2〜3時間ごとに塗り直すようにしましょう。
また、日傘や帽子、サングラスといった物理的な紫外線ブロックも併用するとより効果的です。曇りや冬場でも紫外線は降り注いでいるため、季節を問わず対策を徹底しましょう。
レーザー施術後の肌はバリア機能が一時的に低下し、乾燥しやすくなります。乾燥は肌の回復を妨げるだけでなく、かゆみや赤みの原因にもなるため、保湿ケアは最も重要なポイントの1つです。アルコールや香料を含まない低刺激の保湿剤を選び、朝晩の最低2回たっぷり塗布しましょう。
特に、入浴後や洗顔後は、水分が失われやすいタイミングのため、なるべく早めに保湿ケアをするよう心がけてください。保湿は肌の回復を助けると同時に、施術効果を最大化する要素でもあります。
炭酸ガスレーザー治療後の患部には、摩擦や雑菌の侵入、紫外線による刺激を防ぐために、専用の保護テープを使用することがすすめられます。医師から処方されたテープや軟膏がある場合は、指示通りのタイミングで貼り替えをしましょう。
貼り替えの際は手指を清潔に保ち、患部に負担がかからないよう丁寧に扱うことが大切です。かさぶたが剥がれるまでは、保護テープの使用を継続することが、きれいな仕上がりにつながります。
通常の経過と異なり、痛みが強くなったり、膿が出たり、患部が熱を持ったりするなどの異常が見られた場合は、すぐに施術を行った医師またはクリニックに相談しましょう。
自己判断で薬を塗ったり、市販薬で対応したりすることは、かえって症状を悪化させるリスクがあります。少しでも不安な症状があれば、ためらわずに医療機関に連絡を取ることが、回復のための正しいステップです。
炭酸ガスレーザーの施術直後は、赤みやかさぶたといった反応が見られ、すぐに「効果が出た」と実感するのは難しいかもしれません。しかし、これは皮膚が再生している証拠であり、むしろ治療の過程において正常な経過といえます。
ダウンタイム中には見た目の変化よりも「回復している感覚」を感じられます。施術から数週間〜数ケ月を経て、ようやく本格的な効果を実感できるでしょう。
炭酸ガスレーザーは、ほくろ・いぼ・シミの悩みを抱えている人に特に適した治療法です。
施術後は一時的に赤みが出ますが、比較的短期間で効果が実感できるので、長年の悩みを根本から改善したいと考えている方に向いています。
当院は、豊富な美容医療メニューと丁寧なカウンセリングで、一人ひとりの肌悩みに合わせたオーダーメイドの施術をご提案しています。銀座というアクセスしやすい立地で、最新の美容技術を通じて、患者様の持つ美しさを最大限に引き出します。
炭酸ガスレーザーが受けられない人は、以下のとおりです。
妊娠中・授乳中は、ホルモンバランスの乱れの影響などから、施術による予期せぬ反応が出る可能性があります。そのため、基本的にこの期間の施術は避けるのが一般的です。
ケロイド体質の人は、レーザー刺激で傷痕が過剰に盛り上がるリスクがあるため、施術が推奨されません。日焼けした皮膚はダメージを受けており、レーザーの照射によってさらに炎症や色素沈着を招く恐れがあります。そのため、肌の状態が落ち着くまで施術は控えるべきです。
炎症がある部位へのレーザー施術は、患部の悪化や広範囲への拡大の原因になる可能性があるため、まず炎症を抑える治療が優先されます。免疫力が落ちていると、施術後の感染リスクが高まり、皮膚の再生も遅れる可能性があります。体調が回復してからの施術を検討するのが安心です。
特定の薬剤を使用しているとレーザーの光に過敏に反応し、赤みや腫れ、強い炎症を引き起こすことがあります。事前に常用薬の情報を医師に伝えましょう。
ここでは、炭酸ガスレーザーのダウンタイムに関するよくある質問を解説します。
炭酸ガスレーザー後のテープは、患部の保護と治癒促進のために重要です。大きさや深さによっても異なりますが、一般的に、顔の場合は約10〜14日間、体の場合は2〜4週間ほどの使用が推奨されます。これは患部が外部刺激に弱いため、かさぶたが自然に剥がれるまでの期間を保護する目的です。
テープを早く剥がすと色素沈着や傷跡の原因になることもあるため、自己判断は避け、必ず医師の指示に従いましょう。
洗顔は通常、施術後6〜12時間以降から可能ですが、患部をこすらないようにやさしく洗いましょう。使用する洗顔料も、無添加・低刺激のものを選ぶことが理想です。
患部への直接のメイクは、テープが外れてからもしくは、術後10〜14日以降が目安です。医師の判断や肌の回復状態によって前後するため、確認を怠らないようにしましょう。
炭酸ガスレーザー後の跡が消えない原因として、炎症後の色素沈着、瘢痕(はんこん)、または皮膚の凹みなどが挙げられます。これは、紫外線への曝露や患部への過剰な刺激、かさぶたを無理にはがすなど、適切なアフターケアがされなかった場合に起こることが多いようです。
また、体質や肌のターンオーバーの遅さによっても跡が残りやすくなるため、保湿とUVケアを徹底し、医師の経過観察を受けることが大切です。
炭酸ガスレーザー後の跡については、以下の記事で詳しく解説しています。
炭酸ガスレーザー後に跡が消えないのはなぜ?跡が消えない原因と早く消す方法を解説
稗粒腫(はいりゅうしゅ)の炭酸ガスレーザー除去後は、3〜5日ほどでかさぶたが形成され、1〜2週間以内に自然に剥がれ落ちるのが一般的な回復の流れです。この期間中は、患部を触らないこと、かさぶたを無理に取らないことがポイントです。
赤みがしばらく残る場合もありますが、数週間かけて次第に落ち着いていきます。ダウンタイムを短くするには、保湿・紫外線対策の徹底が不可欠です。
この記事では、炭酸ガスレーザーのダウンタイム中の注意点や過ごし方、よくある疑問への対応方法などを詳しく解説しました。
施術直後の肌は非常にデリケートで、正しいケアをしないと色素沈着や跡が残るリスクがあります。回復を促進し美しい仕上がりを得るためには、紫外線対策・保湿・テープ保護・医師の指示の遵守が欠かせません。
この記事を参考に、安全で満足のいく炭酸ガスレーザーの施術結果を目指しましょう。
初期研修終了後、NTT関東病院麻酔科、TIクリニック(美容皮膚科)等を経て、2018年にCHRISTINA CLINIC銀座の院長に就任。2016度よりアラガン施注資格認定医。
CHRISTINA CLINIC銀座は特に「小顔」「痩身」「美肌」に力を注いでおり、「切らずに」「すぐに効果が期待できる」施術をメインに提供しております。2020年3月には、「JeisysAward2019」にて、医療ハイフ年間施術数日本一のクリニックとして表彰されました。