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炭酸ガスレーザーの痛みは、施術を検討する上で不安要素の1つと思います。「麻酔が効かないのでは?」「施術後もずっと痛むのでは?」と想像する方は多いでしょう。実際の痛みの程度やケアの仕方を知っておくと、安心して施術に挑めるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、炭酸ガスレーザーの痛みについて詳しく解説します。また、施術前後の痛みの変化や麻酔の種類、痛みを和らげるアフターケアなども紹介します。
この記事を読めば、施術時の痛みの実態を理解できるので、「痛みに弱くて心配」と考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
炭酸ガスレーザー治療では、施術前に局所麻酔をするため、施術中の痛みはほとんど感じません。施術後は、軽いヒリヒリ感や赤みが数日間続くことがありますが、時間とともに落ち着きます。痛みに対する不安がある場合は、事前に医師と相談し、適切な対策をすることが重要です。
患部の大きさにもよりますが、施術前に局所麻酔の注射があります。注射時にチクッとした痛みを感じることがありますが、痛みを軽減するために冷却などの対策が取られることが一般的です。
ここからは、施術前の痛みについて詳しく解説します。
炭酸ガスレーザーの施術では、痛みを和らげるために局所麻酔をするのが一般的です。しかし、麻酔自体を注射でする場合、この「麻酔注射」に対してチクッとした針の刺入時の痛みや、薬剤が皮膚に入るときの圧迫感を感じることがあります。
皮膚が薄く敏感な部位では、注射による不快感が強く出ることもあります。ただし、この痛みは一時的なものであり、実際のレーザー照射中の痛みを軽減するために必要不可欠なステップです。麻酔の痛みに不安がある方は、施術前に医師と相談し、痛みへの対応を話し合っておくとよいでしょう。
麻酔注射の痛みは、いくつかの工夫によって軽減することが可能です。まず、注射部位を事前に冷却することで、針が刺さる瞬間の刺激を鈍らせる方法が有効です。また、クリニックによっては、表面麻酔クリームを使用して皮膚感覚を鈍らせてから注射をする場合もあります。
さらに、極細の注射針を使うことで痛みの軽減が期待でき、注入速度をゆっくりにすることで圧迫感を和らげることが可能です。痛みに対して不安がある場合は、遠慮せずに医師へ事前に伝えることで、より配慮された施術を受けられるでしょう。
炭酸ガスレーザーの施術中は、通常、局所麻酔がしっかり効いているため痛みを感じることはほとんどないでしょう。ただし、部位によっては麻酔の効果が不十分だったり、痛みに敏感な方では軽いチクチク感や熱感を覚えたりすることもあります。
痛みに対する不安がある場合は、施術前に医師に伝えることで、麻酔の種類や照射設定を調整してもらうことも可能です。痛みを最小限に抑える配慮が各クリニックでなされているため、過度に心配する必要はありません。
施術後は、軽いヒリヒリ感や赤みが数日間続きます。これらの症状は、時間とともに自然に治まることが一般的です。痛みが強い場合や長引く場合は、医師に相談し、適切な対処を受けることが重要です。
ここからは、施術後の痛みの対処法を解説します。
炭酸ガスレーザーの施術後は、一時的にヒリヒリするような痛みや熱感を感じることがあります。多くの場合、自然に治まる程度の軽度な痛みですが、敏感肌の方や治療範囲が広い場合は、痛みが気になることもあるでしょう。
そのような場合には、鎮痛薬を処方してもらいましょう。痛みを我慢することでストレスがたまったり、睡眠が妨げられたりすることのないよう、早めの対処が肝心です。自己判断で市販薬を使うのではなく、必ず医師の指導に従って内服をすることが、安全で確実な対処法となります。
通常、炭酸ガスレーザー施術後の痛みは数日以内に治まり、回復へと向かいます。しかし、赤みやヒリヒリ感が1週間以上続く、あるいは痛みが日に日に強くなるような場合は、感染や炎症、その他の合併症が起きている可能性も考えられます。
痛みとともに腫れや膿のような分泌物が見られる場合には、すぐに施術を受けたクリニックに相談し、適切な診察と処置を受けることが大切です。早期対応することで重篤な症状を防げるため、「少しおかしいな」と感じた時点で相談しましょう。安心して治療を進めるためにも、術後のフォロー体制が整った信頼できるクリニックを選ぶことが重要です。
当院は、豊富な美容医療メニューと丁寧なカウンセリングで、一人ひとりの肌悩みに合わせたオーダーメイドの施術をご提案しています。銀座というアクセスしやすい立地で、最新の美容技術を通じて、患者様の持つ美しさを最大限に引き出します。
炭酸ガスレーザーで痛みを感じやすい部位は、以下のとおりです。
これらの部位に対しては、より丁寧な麻酔処置や術中の声掛け、照射出力の調整がされます。不安がある場合は、事前のカウンセリングで医師に相談し、自身の体質や痛みの感じ方を共有しておくことがおすすめです。
炭酸ガスレーザーは、炭酸ガスを媒体とするレーザー光を使用して皮膚を蒸散させる治療法で、美容皮膚科や形成外科などで幅広く用いられています。特長としては、ホクロやイボ、稗粒腫、脂漏性角化症などの皮膚トラブルに対して、切らずに取り除ける点です。
ここでは、炭酸ガスレーザーの特徴や効果などを紹介します。
炭酸ガスレーザーは、皮膚の水分に反応する10,600nmの波長を持つレーザーを使用し、組織を瞬時に蒸散させる治療法です。皮膚の表層を削り取りながら不要な組織を除去し、同時に止血作用もあるため、出血が少なく安全に処置できるのが特徴です。
ホクロやイボ、シミ、色素沈着など幅広い症状に対応可能で、ピンポイント照射ができるため、周囲の皮膚への負担も最小限に抑えられます。
炭酸ガスレーザーは、肌の表層を高温で一瞬にして蒸散させることで、不要な組織を除去します。その結果、皮膚が新しく再生され、ホクロやイボ、色素沈着の改善が可能です。ピンポイントで治療ができるため、周囲の健康な皮膚への影響が少なく、外科的治療と比較し、ダウンタイムも短いのが特徴です。
炭酸ガス(CO2)レーザーとはどういうものなのか知りたい方は、以下の記事でより詳しく解説しています。
CO2レーザーとは?特徴や炭酸ガスレーザーとの違い・効果、メリット・デメリットを解説
「炭酸ガスレーザー」も「CO2レーザー」も同じものです。炭酸ガスレーザーはCO2レーザーの和訳であり、使用される装置や技術も共通しています。
ここからは、施術の流れやダウンタイムについて解説します。
炭酸ガスレーザーの施術の流れは、以下のとおりです。
炭酸ガスレーザーの施術は、まず医師とのカウンセリングを通して施術内容とダウンタイムやリスクを確認します。その後、患部に局所麻酔を施し、レーザーを照射します。照射時間は症状や範囲によりますが、1箇所あたり数分程度です。
施術後は患部を軟膏やテープを使用して保護します。最後に、自宅でのアフターケアの方法を説明され、処方薬を受け取って終了です。比較的短時間で受けられる点も、この治療の魅力です。
炭酸ガスレーザー治療のダウンタイムは、施術部位や深さ、肌質によっても異なりますが、治療直後には赤みやヒリヒリとした感覚が生じます。通常は1週間程度のかさぶた形成期を経て、2週間〜3ヶ月程で皮膚が再生されます。
ダウンタイム中は、摩擦やメイクは控え、処方された薬剤やワセリンなどでしっかり保湿をすることが重要です。また、色素沈着の予防にはUVケアが不可欠です。外出時には日焼け止めを必ず使用しましょう。アフターケア次第でダウンタイムの長さや結果の美しさが大きく左右されるため、慎重なケアが求められます。
CO2レーザーのダウンタイムをより詳しく知りたい方は、こちら記事でも詳しく解説しています。
炭酸ガスレーザーのダウンタイムはどのくらい?経過や過ごし方、注意点を解説
炭酸ガスレーザーの施術の注意点は、以下のとおりです。
炭酸ガスレーザー施術を受ける際には、事前・事後ともにいくつかの重要な注意点を守る必要があります。まず、施術前には日焼けを避けることが基本です。炎症を起こしている部位や感染リスクがある皮膚疾患がある場合は、施術を延期することがあります。
施術後は、かさぶたを無理にはがさず自然にはがれるのを待つことが大切です。また、肌が非常にデリケートな状態になっているため、洗顔やスキンケアも刺激の少ないものを選び、こすらないようにしましょう。
処方された抗生剤や保湿剤は必ず用法通りに使用し、赤みや痛みが長引く場合にはすぐに医師へ相談しましょう。
当院は、豊富な美容医療メニューと丁寧なカウンセリングで、一人ひとりの肌悩みに合わせたオーダーメイドの施術をご提案しています。銀座というアクセスしやすい立地で、最新の美容技術を通じて、患者様の持つ美しさを最大限に引き出します。
炭酸ガスレーザー施術後は、赤みやヒリヒリ感、軽い痛みが数日間続くことがあります。ここでは、炭酸ガスレーザー後の痛みケアの方法を紹介します。
施術直後の肌は非常にデリケートな状態になっており、わずかな刺激でも赤みや炎症、色素沈着の原因になる可能性があります。そのため、患部にはできるだけ触れないようにし、洗顔の際も強くこすらず優しくすすぐことが大切です。
タオルで水分を拭き取る際も、押さえるようにして摩擦を避けましょう。また、髪が当たらないようにまとめたり、衣類の襟やマスクなども直接触れたりしないよう工夫することが、痛みの悪化や肌トラブルを防ぐコツです。
施術後数日間は、血流が促進されるような行動は控えましょう。激しい運動やサウナ、入浴によって体温が上昇すると、赤みや痛みが悪化する恐れがあります。また、飲酒も血管を拡張させ、腫れや出血を誘発しやすくなるため注意が必要です。
できれば施術後48時間程度は安静を保ち、代謝を高める行為は避けましょう。施術部位の回復を妨げず、痛みを軽減させるためにも、体を休めることが最も効果的なケアとなります。
施術後の皮膚はバリア機能が低下しており、紫外線の影響を非常に受けやすい状態です。UVを浴びることで炎症後色素沈着が起こるリスクが高まるため、外出時は日焼け止めを欠かさず使用しましょう。
また、日傘や帽子、サングラスを併用し、物理的な防御も意識すると効果的です。特に、照射部位が顔の場合は、しっかりとカバーすることが美しい仕上がりのポイントとなります。
施術後の皮膚には、傷口の保護や外部からの雑菌の侵入を防ぐために専用の保護テープが貼付されることがあります。医師から指示された期間は必ず守り、自己判断で早めにはがさないようにしましょう。テープがはがれた場合はすぐにクリニックに相談し、再処置の要否を確認することが大切です。
炭酸ガスレーザーは、さまざまな皮膚トラブルの治療に使用される一方で、「痛みはあるの?」「料金は高いの?」といった不安の声も多く寄せられます。
ここでは、施術時の痛みの有無や保険適用の可能性、治療跡の残り方など、よくある質問を紹介します。
炭酸ガスレーザー施術の際には、患部の大きさにもよりますが、まず麻酔をされるでしょう。一般的には、「注射麻酔」または「表面麻酔」が用いられますが、注射麻酔の場合、針を刺すときに「チクッ」とした痛みを感じます。
ただし、針が細いため痛みは一瞬であり、強い苦痛ではありません。また、希望すれば表面麻酔のみや笑気麻酔など、より痛みを抑える方法を選択できるクリニックもあります。麻酔の種類や感じ方には個人差があるため、痛みに不安がある方はカウンセリング時に相談すると安心です。
麻酔なしで炭酸ガスレーザーを受ける場合、施術中に「熱さ」や「ピリピリ」とした痛みを感じる可能性があります。照射時間自体は短く、痛みも我慢できる程度であることが多いですが、部位によっては敏感に感じることがあります。
特に、口周りや鼻の周辺などは痛みを感じやすいでしょう。施術への恐怖感や痛みに対する耐性には個人差があるため、多くの方が安心して施術を受けるために麻酔を使用しています。少しでも不安があれば、事前に医師としっかり相談することをおすすめします。
炭酸ガスレーザーは、治療目的か美容目的かによって保険適用の可否が異なります。ホクロやイボが「悪性の可能性がある」「日常生活に支障をきたす」と判断された場合には、保険適用となることがあります。その場合、費用は3割負担で20,000円〜30,000円程度が相場です。
一方、美容目的での除去(例:見た目をよくするためのホクロ取り)は自費診療となり、1箇所で10,000円〜20,000円前後が一般的です。料金はクリニックによって異なるため、事前の確認が重要といえます。また、美容クリニックの場合、保険診療を行っていないことが多いので事前に確認しましょう。
施術後にできた跡がなかなか消えない場合、いくつかの原因が考えられます。最も多いのが「炎症後色素沈着」で、紫外線対策を怠ったり、かさぶたを無理にはがしたりすることが原因です。また、深く照射した場合や体質的に色素が残りやすい方は、跡が長期間続くこともあるようです。
ほかに、感染や過度な刺激があった場合には傷跡として残ることもあります。完全に跡を残さず治療するのは難しいこともあるため、アフターケアの徹底と医師の指導を守ることが跡を残さないための重要なポイントです。
この記事では、炭酸ガスレーザーに関する施術前・中・後の痛みの感じ方や、麻酔の有無による違い、痛みを和らげるケア方法などを詳しく解説しました。
特に、痛みを感じやすい部位や、施術後のアフターケア、料金や跡が残るリスクへの理解をしておくことで、安心して治療に挑めるでしょう。
この記事を参考に、炭酸ガスレーザー施術の痛みの実態を事前に理解し、快適な治療を受けましょう。
初期研修終了後、NTT関東病院麻酔科、TIクリニック(美容皮膚科)等を経て、2018年にCHRISTINA CLINIC銀座の院長に就任。2016度よりアラガン施注資格認定医。
CHRISTINA CLINIC銀座は特に「小顔」「痩身」「美肌」に力を注いでおり、「切らずに」「すぐに効果が期待できる」施術をメインに提供しております。2020年3月には、「JeisysAward2019」にて、医療ハイフ年間施術数日本一のクリニックとして表彰されました。